Are you Ed Sheeran?

creepy natsオールナイトニッポンが終わるらしい。

5年間とちょっとずっと聴いてたな。

暗い車内で流れていく街灯の線を眺めながらどことない懐かしさを感じたことを今でも覚えている。

彼らと出会い始めた日については既出だからそれからのことを書いておこう。

 

大学4年生には朝帰りもたくさんして晴れて大人の仲間入りをした。

窓から注ぎ込む陽の光にどうしようもなく泣いてしまったあの日を終えて上越に引っ越したな。

 

引っ越しを終えた日は雨だった。

大学院1年生の頃記憶なんて曖昧でしかないが、彼らのラジオと同様に何か新しいものを作り上げていく雰囲気があった。

般若からzeebraに進化してたのもこの辺りらしくてその当時彼らがこんなに売れるとは思ってなかった。

正直なところ曲なんてほとんど聴いてなかったしひどく倫理観に欠けた前時代的なスタンスがとても懐かしかったんだと思う。

 

冒頭の群馬の国道を走っていた夜は確か大学院の2年生だったはずだ。

厳密には悩む相談室という今はなきラジオ風動画を聴いていた時だったと思う。

どついたれ本舗とかzornとかそんなに前だったのかと驚く。

むしろそこから3年間の進み方に驚いているのかもしれない。

 

だって菅田将暉のプロップスに必死にしがみついて出した『サントラ』をリリースしたのが社会人1年目の時だというからいかにも時系列が崩れているように感じてしまう。

コマ付きのチャリにずっと乗ってるような日々でなんとも危なっかしい時期だったから覚えていないのも無理はないけど。

 

ただ『土産話』を初めて聴いた日くらいは覚えている。

武道館は僕にとっても象徴的な場所でおそらく僕がいわゆる僕としての人生を始めたのがそこだった。

階段を登っていくという表現には違和感があって門をくぐって景色が変わってまた門をくぐって。

そんなことの繰り返しだ。

 

また一緒か。

と思えばほんの少し違うところもあって違くなるべきだと思ったりもして。

初期はもっと勢いがあって尖ってたけど段々と丸くなっていくのはそれはきっと僕らはとっくに大人だったからだ。

気付いたら今。

 

思えば大学院の2年生くらいから1年で最も美しい言葉を自分で生み出している。

それもきっと僕が大人になったからだろう。

ともすれば僕の気付かなかった青春最後の日にはcreepy natsのラジオを聴いていたと思う。

 

おわり。