酔っ払って、記憶はウヰスキー
はじめて飲んだウイスキーはおそらく山崎の12年。
大学1年生のとき、お高めの飲食店でアルバイトをしてた時「これ、ちょっと残ってるけど裏持ってって」という言葉から始まりました。
遠慮の塊で残った15mLくらい残った瓶を抱えて裏口に持って行った。
お酒を飲み出した僕は興味半分で雑用の帰り際にそのボトルへ口を付けてみた。
溢れ出る臭いに耐えきれなくてそれを吐き出した。
今同じ状況になったらもっと小洒落た飲み方をしたのかなと感じる。
その後、ウイスキーが美味しいことに気づき出したのは20歳になりかけていたころ。
その当時は非常にあれな時期だったので記憶が定かではないが、気づいたらカナディアンクラブのコーラ割りを常飲していた気がする。
ただ、ある日、グレンフィディック12年を飲んだ時に、その洋梨のような香りに魅せられてひたすらに飲み続けたのを思い出す。
おそらく3000円弱のウイスキーを買ってるくらいだから、すでにウイスキーに惚れていたと思う。
ただ、その夜、自宅で盛大にポアして絨毯を買い替えたのも覚えている。
しばらくして、高いウイスキーを飲み出す。
グレンフィディック15年、ラガヴーリン16年、余市、この辺りが旨かったのを覚えてる。
そのあたりがウイスキーへの課金額はピークだったかな。
途中だけど、酔っ払った。
本当に言いたいことを明日の僕が分かるように。
大学生の頃ははいい時代だった、段々と消えていく歴史も書けば思い出せる。きっと愛おしい日々も少しずつなくなっていく、それは保育園の頃の記憶が数えるほどしかないように。今もきっとそういう日々なんだと思うよ。
追記。
今日、生徒にそんな話をした。
なんでそんな話をしたのか分からなかったけど酒を飲んで思い出した。
『』を本質的に極めた結果がデータではなく、サンプル1の体験を素直に話すことだとは。
なんともパラドックス。
明日の僕に、生徒へ話すべき事柄を伝達するのなら、
間違いなく君は愛されてる。親は大切にしよう。
君が生まれた日は知らない、どれだけ時間を一緒にしても血よりも濃くなることはないよ。
おわり。