久々の授業を振り返って。

比較的真面目な話です、


以後、個人情報の保護を考慮して、クラス名はA、B、C、D、E、F、G、Hと表記します。

それと、守秘義務に当たる生徒個人の特徴に関してはなんの説明もなく、言及もなく進んでいくこともあると思うので、読み手としてはとんでもなくわかりづらい文章になるかもしれません。

あくまで、僕個人の日記の延長線上にあるのがこのブログなのであしからず。

 

 

Dクラス:1回前半、1回後半

なんともあっけなかったので感想だけ正規の教員になって最初の授業でした。

といっても心苦しかったのですが、およそ完全な一斉授業をしました。

3ヶ月ぶりの授業だったので、2日経って思い返すとなんとも力と体重が乗り切っていない言葉たちだったなと。

 

なんか嫌だったので以後『学び合い』を始めちゃうことにする。

もちろんお咎めがないようにバランスをとって。

(他の先生もなんだかんだ話し合いさせているので、まぁ大丈夫でしょう。)

 

 

Eクラス:1回前半、1回後半

吹っ切れがついたので「さぁ、どうぞ」ってやっちゃいました。

「 S K □ K M D T K 」

□に入る言葉は何でしょう?

こんな感じの質問を3つしました。

バカバカしい質問かもしれませんが僕にとってはすごく大きな一歩を踏み出したような気がしました。

 

1問目は自分の座席で誰とも話さずに、

2問目は自由に立ち歩いて自由に話し合って、

3問目は本当にクラスの全員がわかるように。

 


半クラスでのことです。

2問目は普通に話しているだけだったのですが、3問目のときに、この3ヶ月間待ちに待った『学び合い』が目の前で生まれていました。

自分がそれまで話していたグループを超えて別のグループに行く子がいました、

一人で考えている子のところに行く子もいました。

残念ながら、なるべく広い視野で見るようにしていたので、何を話していたのかはわかりません。

ただ、たった2分間の出来事ですが、大きな一歩だったような気がします。

 

さっきのあれ、答えはT   

水金地火木土天海です。


 

ついでに授業の振り返りというより、そこで考えたこと。

仮に7月以降、もっと長い時間の『学び合い』を行うとして、一番体裁が整うクラスはこのクラスでしょう。

教師の言葉理解しようとしてくれる「いい子」は女子に多いですね、それと対象的に男子は人間関係の形成がとってもスムースにできているし、渡り鳥的なコミュニケーションが起こったのも男子です。

誠実に言葉を語ったときにどのようなクラスに変化するのか、それはわからないし、そんな色眼鏡で授業を見たくないです、

ただ、最初の状態の良し悪しというのは分析の対象になる、このクラスは良しの方です。

 


別のところで、想定していた懸念をやはり思い出します。


狭いです。


クラスが全員揃えば当たり前のように教室に置かれている机の使用率は100%になります。

その状況で、今回の話し合いにつけた条件である「1m以上の間隔を開けて、話し合うときはお互いに黒板の方を向く」これができるでしょうか。

席についたまま、隣同士で話し合うのならできるかもしれません。

自由に立ち歩くのはどうだろう。

 

ただ、幸い同じ状況は一度経験しています。

昨年非常勤で務めていた学校の教室は、普通の教室よりも小さく、後ろ左右の余白が全く無い状況でした、当然心配するわけですが、子どもに任せると案外うまく回りました。

もちろん、グループをまたぐようなコミュニケーションが減ったのは事実で、立ち歩かなければならない必然性があるシステムを作ったのですが、なんとも難しいような、そんな感じでした。

究極のところ、子どもたちに任せる以上の選択が生まれてこないのは知っています。


ただ、子どもたちの可能性を少しだけ広げられるチャーミングなシステムが無いか、探っています。

 今思い浮かぶのだと、席は好きなところに座っていいよっていう、それだけ



 

Cクラス:1回前半、1回後半

スポーツ科のクラスです。

この特殊性は説明せざるを得ません。

 

陰キャの僕では太刀打ちできないような陽キャで溢れかえっています。。

 

ただ、中盤の10分間、僕がおそらく年に数回しかしないであろう重い語りをしているときには真剣に聞いてくれました、

なんとも運動部っぽさを感じる、そういう瞬間。

 

運動部っぽさというのをきっちりと定義してしまうと後々のフィルターになってしまいそうなので、あえて曖昧なままで話を進めます。


このクラスは『学び合い』に適応するのに時間がかかると思います。

2つ目の質問のとき、自由に話していいよといったときに、2人の子が席を立ちました、その後、他の子が続かずスーと席に戻りました。

 

この2人が『学び合い』で言うところの上位2割である確率は高いと思います。

この失敗経験に近いものはかなり痛かったな、

何らかの力で、安心安全な空間ではなくなってるのを雰囲気で感じました。

 

このクラスの歴史を僕は知りません。

ただ、感覚として、『学び合い』に適応するのには時間がかかると思います。

 

僕の仮説は最大限に抽象的な意味で「運動部っぽさ」があるからだと思います。

 

 

おわり。