かつて天才だった俺へ

改めて恥ずかしげもなく言わしてもらうと、僕は頭が良い青年でした。

特に抽象的な言語分野については、僕以上に頭の回転が早い人は数人しか知りません。

(もちろん、経験値も含めて考えて負けることはちょくちょくありましたが)

純粋な、文系的な頭の回転となると圧倒的な自信を持っていたわけなのであります。


だからこそ、大人になるにつれて自分の苦手な部分に目がいったり、根本的な人間性の問題に気付いて打ちひしがれたりと、色々あるのでしょう。


もう一度思い出します。

僕は確かに天才でした。


酒のせいで縮こまった脳味噌にエネルギーを注いでみようと思う次第なのです。



おわり。