僕の故郷を代表するあの銘菓は甘ったるい。

僕が彼と過ごしたのは長い人生の一瞬で、彼が僕の知らない人生を歩んできたのをたまらなく憎たらしく思うし、これから先彼の人生の中に僕との思い出があり続けることが誇らしい。

 

なんか、こんなことを元彼兼お友達の宇佐美くんを思い出して書いてた日を思い出す。

ほんと、これまで25年間生きてきて人生の全てを知っている人が一人もいないことが憎たらしい。

でも、見えない人生を可能な限り見ようとして、想像したり推察する先生という立場はなんとも誇らしい。

 

でも、人の人生に残り続けることなんてこの先できないかもね。

例えば、宇佐美くんと釣りに行っても競馬をしても、彼と離れている3年半は途方もなく長く感じて寂しい。

 

ただ、誰かの人生のほんの一瞬、分かれ道を共に選ぶこの仕事は楽しい。

 

 

おわり。