教師が知らなければならない【AIと未来の話】(応用編①)
こんにちは!
稲葉です。再来年から高校で公民の先生になります。
大学院では『学び合い』を研究して、生徒の一生涯の幸せを目指しています。
学部時代からビジネスの世界と哲学の世界に興味があるので、色々な視点から教育のことを発信していきたいと思います。
今回は教育の現場にテクノロジーを入れ込んだらどんなことができるのかについて書いていこうと思います。
妄想編が「改革」だとしたら応用編は「改善」です。
現状の学校システムの中で取り入れられる範囲でのお話になります。
で、今回は学習面のことについてつらつらと書いていきますー
学習の仕方
・教え方
最近は電子黒板なんかを設置したり、一人一台タブレットを配布したりした学校が少しづつ増えているそうです。
自分は『学び合い』の信者みたいなもんなので実際に教えることはほとんどないと思いますが、多くの先生に適応可能な一斉授業の形式を想定しますね。
電子黒板や写真、手持ちのiPadなんかでビジュアル的に教えたり、アニメーションで動きをつけて教えたりするような先生が多いんじゃないかと思いますが、もっともっと使い方はあります!
例えば、簡単なやつ。
小学校高学年にもなれば4人グループを作れば間違いなく一人はスマートフォンを持っています。グーグルアンケートとかを使って発問にどのように考えたのかをグラフで表したり、自由記述で意見を書いて全体で共有、何てことはものすごく簡単にできます。教師が班を指定して意見を聞いていくなんて面倒なことをしなくてもよさそうな意見をピックアップして深堀することができます。
グループワークだって管理職に「授業中にスマホ使わせてもいいですか」と聞いて許可が取れれば、今の子どもたちは「ググっていいよー」と言うだけで話し合いの質は格段に高まります。
ここは他に専門家がたくさんいそう(『学び合い』信者が踏み込むと地雷を踏みそうなので)この辺で―
まぁ、本音を言えば、教師が頑張って授業づくりするよりもスタディーサプリ見せた方が効率的で分かりやすいと思うのですが←
・問題
最近では「アダプティブラーニング」という考え方や技術が生まれています。
簡単に説明すると、学習者の解答情報などをもとに一人ひとりの習熟度に合わせた問題を出題するシステムを活用した教育制度、という感じですかね~
添付したブログの例を借りると…
【アダプティブラーニングを用いた学習法の一例】
・指導者が授業内容をベースとした問題を作成する
・受講者全員に対して共通の問題を配信する
・システムによる自動採点と分析(授業や学習内容に対する理解度の確認)
・個々の学力に最適化された個別学習用コンテンツの自動配信
・個別学習用コンテンツの自動採点と分析(学習効果の確認)
こんな感じの授業の流れが実現できます。
個人的には、問題の作成は業者が一括してやってもらうようになれば授業者の負担も減るし、データもより正確になるし、問題の質も上がるのでいいのになーと思います。
授業者からすると、データを分析をして生徒の理解度が可視化されるのはかなりいいかもしれませんね。
紙媒体で問題演習をするよりも確実に個別最適化された学びを実現できるシステムです。
まだよさげなサービスが日本に存在していないのが痛手ですね。
ベネッセとかリクルートとか大手の出版社が手を出したらコンテンツが充実して爆発的に普及するサービスになると思いますー。
RISU算数 - お子様1人1人にピッタリの学びを届けるタブレット教材
↑自分が学部時代にインターン(?)で営業をやってた教材です。ビックデータを使ってお子様に最適な教材ですよーってやつ。募る話もありますが、守秘義務があるから詳細はオフレコで(笑)
・家庭学習
宿題を出してもなかなかやって来てくれなかったり、答えを移したのがバレバレな状態で出してきたりしますよね。
そんな時におすすめなのがスタディープラスの進化版「Studyplus for School」です。
現在はマネタイズと参入障壁を考慮して、塾への導入をメインにしていますが、学校規模での導入となれば向こうも間違いなく食いついてくるでしょう!
このアプリを使えば、生徒の学習状況を全体・部分問わずに可視化して管理できます。
本家のアプリは勉強SNSとしてJKの間でバズったんですね。関係性を作ることで学習意欲の向上を実現させたサービスなので、活用の仕方次第では家庭学習を増やすことも可能だと思います!
↑スタディープラスは自分も教員採用試験の時に使っていてすごくお世話になったんですよ!
ヘビーユーザーだったので、ちょっとだけひいきして紹介しました(笑)
おわり。