教師が知らなければならない【AIと未来の話】(発展編①)

こんにちは!

稲葉です。再来年から高校で公民の先生になります。

大学院では『学び合い』を研究して、生徒の一生涯の幸せを目指しています。

学部時代からビジネスの世界と哲学の世界に興味があるので、色々な視点から教育のことを発信していきたいと思います。

 

今回から教師という職業に就くなら、絶対に知らなければならないAIのことについて、基礎編、発展編、応用編、妄想編の4つに分けて紹介していきます。

 

今回は2つ目の発展編①です。

今回はAIには何ができて、何ができないのかという視点から考えていきます。

Face with data attached

 

AIには何ができて、何ができないのか

このことは多くの研究者や実務家、思想家が考え続けています。

その中でも、ある程度の結論は出かけていると思います。

そこそこ主観は入りますが、AIの未来がどのように考えられているのかについて書いていきたいと思います。

 

【AIができること】

創造性のないルーティンワーク

例えば、コンビニの店員さんや工場でのお仕事などは今後なくなっていきます。

少し抽象的に言うと、顧客に与えている価値が作業によってもたらされる仕事ですね。

(もう工場の作業員を育てる時代は終わりましたよ、机の前で黙って座る訓練なんて必要ないはずですね。)

だから、例えばバーテンダーさんやBtoCの営業のお仕事とかの創造性がある仕事はなかなかAIに取って代わられることはないと思います。

もっと言うと、中長期のスパンの人間関係に基づいてモノを作ったり、売ったりする仕事はなくなりづらいかもしれませんね。

 

想像性という言葉は、人と人とのつながりを売ること、とも言えると思います。

だから、一人も見捨てない教育・社会を目指す『学び合い』の考え方は創造性という観点では、未来に適応した教育方法ということができます。

 

データに基づく分析

例えば、ゴールドマンサックスがヘッジファンドをAI化しているのは比較的有名な話だと思いますが、データを分析して価値を生み出す仕事は今後急速にAIに代替されていくと予想されます。

この前見たアベマの番組では、弁護士などの司法に関することはAIに代替可能か、ということを議論していましたが、自分は間違いなくできると思っています。

データを基に客観的に考えて価値を生み出す、なんて仕事はなくなっちゃうのではないでしょうか

人間は考えるよりも手を動かしてモノを生み出せ!っていうのが自分の考えです。

 

教育の世界で考えると、答えを求めるための思考力はほとんどいらなくなると思っているのですが、ここについては反論も多くあると思うので、うやむやに…(笑)

 

gigazine.net

 

www.youtube.com

↑28分くらいから

 

ここまでの、AIができることを考えると、教師の雑務はかなり減ると思います。

稲葉の主観ですが、働き方について業務の削減とか人手を増やすみたいな形で進める方針なようですが、テクノロジーを使った方が効率的で成果を見込めてスマートだと思います

高校の生徒はおよそ一人スマホ一台を持ってて、先生一人一台パソコンを持っている状況を考えると、あとは使いやすいインターフェースのソフトウェアを作ればええんじゃね、と思ってしまうのです。

 

 

【AIができないこと】

アーティスティックなこと

AIができないことに分類したのですが、自分は100パーセントできると思っています(笑)

なんで【AIができないこと】に入れたんだよ、って感じですよね(._.)

一般的に言われているのは、これまでの延長線上にない芸術を生み出すことはできない、ってことなんですけどね。

ビックデータで人間が作ったものを解析して作品を生み出している以上、人間以上にはなれない、という論理です。

けどね、例えば、音楽の音階だってほんとに12つの音階が自然的に考えて最適なのか、ってことだと思うんですよ。

人間の感性は、生物的というよりも社会的に規定されてて、その枠に入ってるけどそれは不自然。

実際、もっともっとネイチャーな芸術があるんじゃないかなー、と期待も込めて自分はできると思います。

 

 ↓AIの大喜利ですって。まだまだだけど、結構好き。

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人の気持ちに寄り添うこと

これも表現の仕方次第で結構グレーなんですよね。

ひと昔前に公開された『her 世界でひとつの彼女』とか『エクスマキナ』っていう映画をご存知の方はいますでしょうか。

変な話、人間とAIの恋愛は実現可能だと思います。

もっと言うと、遠い将来およそ間違いなくAIの人権についての議論も起こると思います。

それは、黒人やペットが所有物ではなく、感情を持った生物としての権利を得たのと同じように…

言ってしまえば、人間の感情なんて心拍数とか顔の表情筋の動きなんかの物理現象で判別可能ですよ。

けど、これは2045年以降の話だと思うので、今回は人の気持ちに寄り添うことは不可能だと区分しました。

 

教育ではこれまた『学び合い』ですよね。

思考力なんかの教科の学習も大事だけど、多様な人と折り合いをつけて、協力し合うのが大切だよー

みたいな。

 

movies.yahoo.co.jp

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 さ・い・ご!

未来を描き、モティベーションを持って実行すること

 

これは自分が割と前から言っていることです。

未来の世界は、例えばアイフォンに「新しい居酒屋を家の前に作って」というだけで、1週間後くらいには家の前に居酒屋ができています。

あっ、あくまで夢の話でだいぶ誇張しましたよ(笑)

でも、ハイスペックなコンピューターを持っていれば、AIがAIをチューニングして、AIが意思決定をして、AIが条件下での経営戦略とか財務管理とか、工事用ロボットの操作とか、広告とか、キャッシュレス決済とか、やってくれるし。

必要な要素を分解してしまえばそこまで難しくないはずです。

だから、世界は物質的な幸せで溢れてしまいますよ

 

、、、。

つまらなくないですか?(意味深)

 

だからこそ、人間は自分と自分の愛する人と自分が関わった人と社会をほんとによくするためのアイデアを、

人に笑われても、非難されても、絶対に成し遂げなければならない夢を持たなければならないのです。

AIにはその信念を持つことはできません。

 

AIは論理で説明のつかない「夢」というものを理解することは限りなく難しいでしょう。

少なくとも自分は、人間が人間であり続ける最後の砦は「夢」だと思っています。

くせーことを言ったところで、詳しくは妄想編へ(笑)

 

 

 

お・ま・け!

感動する心

これは仕事を奪われるとかそういうのではなくて、たぶんAIのテクノロジーがかなり成熟しても、ほんとの意味での人格は作れないと思います。

人間は感動して泣きます。

AIは感動する対象の事象を認識して、感情を生成して、物理現象として涙を流します。人間には、人間のそれと区別することはできません。

けど、本質的に違います。

 

たぶん、妄想編で壮大なSFの世界について書いていくので詳しくはその時…(笑)

けど、これからの時代は人間が生きる意味を鮮明にしないと、誰一人幸せになれない社会が間違いなく訪れます。

 

なんか、まとまりのない内容になってしまった気もするのですが、その辺はご愛敬ということで(笑)

 

 

結局、AIの話を教育に落とし込んだ時の結論はテクノロジーではなく、哲学だと思うんですよねー

 人間はなぜ生きていて、幸せとはいったい何なのか、みたいな。

 

 

次回はAIは人間に勝てるのかという視点から教師が知らなければならないAIと未来のことをつらつらと書いていきたいと思います!!!

こうご期待!

 

おわり。