教師が知らなければならない【AIと未来の話】(発展編➁)
こんにちは!
稲葉です。再来年から高校で公民の先生になります。
大学院では『学び合い』を研究して、生徒の一生涯の幸せを目指しています。
学部時代からビジネスの世界と哲学の世界に興味があるので、色々な視点から教育のことを発信していきたいと思います。
AIは人間に勝つことができるのか
なんとも、きわどい質問なので、僕の答えはありません。
イメージは人間の1勝1敗1引き分けです。
とりあえず、まぁ、いってみましょう!!!
論理の世界では人間はAIに間違いなく負けてしまいます。
そこら辺のパソコンと数学の先生が計算で勝負しても勝てるわけがありません。
「何を計算すれば答えが出るかを考える思考力が大切なんだよ」
と、突っ込まれてしまうかもしれませんが、今度はAIの出番です。
およそ自動的に最適な数式が生成されます。
将棋の世界では一流の棋士でもAIに負けているから、論理の世界ではすでに負けています。
【負け?】
感性は人間が勝てると思います。
自分は美しい景色を見たときに美しいと感じることができるんですよね。
なぜでしょう…
おそらくその理由は自分が感性を持っているからだと思います。
感性を定義するということはなかなかに難しいことですが…
シンプルに定義すると「直感的な価値判断基準」という感じになるのでしょうか。
個人的には西田幾多郎が言う純粋経験(体験を体験のまま人間の解釈を加えずに感じる的な)みたいな感覚もかなり近いのかな、と思っています。
【勝ち?】
創造性は人間とAIの引き分けです。
というのも、創造性というのは論理と感性の合体みたいなイメージが強いですからね。
発展編①も話したのですが、お互いに勝っているところもあれば負けているところもある、という感じだと思います。
例えば、絵を書いたり、音楽を作ったり、映画を作ったり、なんていう人間が感性で受け取るモノについては、やっぱり人間の方がいいなと思います。
だって、人間が作ってきたモノを学習しても人間以上にはなれないし、色の分布とか音波とかから自然の摂理に最適化された芸術作品を作られても、なんかエモくなくないですか…?(笑)
逆にビジネスとかの世界だったらAIに負けてしまう気がしますね。
グーグルなんか人間の欲しいもの全部知っているでしょうからね。
けど、なんだかんだ言ってトップレベルの起業家は創造性だけで成功しているわけではないですからね。
今度は人間がギリギリ残るかな、といった感じです。
【引き分け?】
と、言いつつ。
ここからが本題になります。
個人的には勝つか負けるかという基準ではなく、どのように活用して新しい価値を生み出すのか、ということが最も重要だと思います。
世の中の人がAIを語る時に勝つとか負けるとか、そんなニュアンスを含んだ発言がかなり多いと思います。
皆さんはラッダイト運動(機械打ちこわし運動)って世界史かなんかで習った記憶はありますか?
現代のAIに対する恐怖みたいな感情って、当時の人々が機械に対して感じていたのとかなり近いような気がします。
よくわからないけど、とりあえず怖いみたいな。
けど、そんなことないですよ。
確かに、AIの技術が進歩すると間違いなく人間の生き方は変わります。
それは、ある程度の知識があれば、なんとなく予想することができます。
AIによって人間の生き方は進歩でも退化でもなく、社会の状況に合わせて最適化されるだけだと、自分は思っています。
どういうことかというと、要するに弁証法の論理です。
あの、テーゼとアンチテーゼがアウフヘーベンしてジンテーゼになる弁証法です。
詳しくは下の画像かブログを参照してくださいー
要するに言いたいのは、人間のできることとAIのできることがそれぞれ混ざり合って新しい知性が生まれるということです。
↓厳密にはちょっと違う気もするけど、面白いから採用(笑)
なんとも、分かりにくい感じになっちゃいましたね、すいません。
まとめると、論理の世界において人間はAIに勝つことはできません。
その代わり、直観や感性においてはAIは人間に勝てないでしょう。
けど、
結局は人間とAIが混ざり合った新しい知性で世界を切り開いていくことが一番大切ですよ。
とまぁ、こんな感じです!
応用編ではもう少し具体的に、AIが教育のあり方を変える!
という感じの、鬼pop激キャッチー最強ハイパーウルトラブログをつらつらと書いていきます!!!
おわり。